ちょっとした豆知識

本体が熱くなる!故障?

みなさん一度は経験したことがあるんではないでしょうか?

アプリを操作したあとや充電中など、iPhoneが発熱することがあります。

このまま爆発するのではないか、と心配してしまうかもしれませんが、正しい方法で冷ましましょう。

 

iPhoneが発熱する仕組み

iPhoneが発熱する原因には、「内部的要因」「バッテリー」「外部的要因」の大きく3つの理由があります。

 

1. CPUの稼働による「内部」からの発熱

処理の重いアプリを使ったり、複数のアプリを起動しているときなど、CPUの稼働によるのが内部からの発熱です。

パソコンと同じようにiPhoneにもコンピューターの脳といえる「CPU」という装置があります。
CPUは、iPhoneで行うさまざまな処理を担っており、処理の重いアプリ、複数のアプリなど、

CPUに負荷がかかる操作を行うと、処理時に熱を発します。
ゲーム機やパソコンも、CPUへの負荷が高まると発熱しますが、冷却用のファンが備えられている

ゲーム機、パソコンとは違い、iPhoneには冷却ファンは搭載されていません。

そのため、発熱時はiPhone本体の金属部分に熱を逃し、放熱する方法で冷却されます。

放熱する速度よりも発熱する速度が早いと、冷却が間に合わず、どんどん熱を持つことになります。

またiPhoneのケースやカバーなども、iPhoneの放熱を妨げてしまうことがあります。

密閉度の高いカバーをつけていて熱がこもっているようであれば、

ほかのケースに変更するなどの対応もひとつの手段です。

 

 

2. 充電による「バッテリー」の発熱

例えば就寝前など、充電ケーブルに接続した状態でiPhoneを操作することも多いことと思います。

充電効率の面からも、充電中のiPhoneを操作するのは推奨されないのですが、

この電池の充電も熱を発する仕組みの一つです。

 

 

3. 直射日光による「外部」からの発熱

外部から受ける熱としては、直射日光を金属部分に受けた場合や、ポケットの中にいれている、

室温の高い部屋で利用しているなどのケースで、iPhoneの内部からの熱をうまく放熱できないときです。

 

 

発熱しないためには

これら大きな3つの要因のうち、1つの要因のみならば、異常といえるほどの発熱が起きる可能性は低いです。

ただし、複数の発熱要因が同時に発生することで、異常に発熱する場合があります。
例えば、「直射日光にあたる場所で充電」「充電中に処理の重いアプリ、複数のアプリを操作」

「室温の高い部屋でCPUに負荷がかかるアプリを操作」などです。
iPhoneが発熱してしまったら、こ正しい冷却方法でiPhoneを冷却しましょう。

しかしこれら発熱の原因となるものがわかっています。

つまり発熱する原因になることをしない、発熱する原因と逆のことをすることで、

不用意に発熱させないよう予防することも可能です。

発熱する要因を頭に入れておきましょう。

 

 

発熱したiPhoneの間違った冷却方法

iPhoneがとても熱くなっているとき、放熱させて冷ますのを待てずにさまざまな方法で

冷却を試みるかもしれませんが、冷却できるとおもってやってみるとかえって故障してしまう可能性がある、

やってはいけない間違った冷却方法があります。

以下の方法は、発熱しているiPhoneに試してはいけない方法です。

 

 

iPhoneを冷ますため、冷蔵庫や冷凍庫に入れるのは、してはいけない冷却方法です。

急激に冷やすことで、iPhoneの内部に結露が発生し、水濡れ故障の原因になる可能性があります。
iPhoneを冷ますために、保冷剤をあてることも、してはいけない方法です。

保冷剤が溶けたことで発生する水滴が水濡れ故障につながる可能性があります。

結露ができる危険性を防ぐためにも、これらの方法では冷却しないようにしましょう。

発熱したiPhoneの正しい冷却方法

発熱したiPhoneを冷却する正しい方法は、以下のような方法です。
うちわや扇風機、冷房から発生する涼しい風をあてるのは、効果的な冷却方法です。

これらの方法では水気による水濡れの心配もないため、問題なく冷却できます。

なお、風を当てるのはiPhoneの背面からが効果的です。
iPhoneをケースやカバーで覆っている場合は、発熱したiPhoneが放熱するのを

妨害している場合があるため、はずすのが効果的です。

通気性のよいケースを使うのも良いでしょう。

発熱したときに一時的にでもカバー等をはずすと、熱が逃げやすくなります。
熱を持ったiPhoneを、熱伝導率の高い金属の上におくと、熱が分散され、より早く冷やすことができます。

熱伝導率の高い金属としては、金や銀、銅、アルミニウムなどになります。

銅箔を利用して熱を逃がす「ヒートシンク」グッズを使うのが有効です。
そもそも発熱している原因となる、複数のアプリを動かすなどのCPUへの負荷、

充電中の操作、直射日光を受けるなどを解決するのも重要です。

いくら冷ます手段を行っても、原因がそのままでは効果的ではありません。

発熱の原因となっている処理の重いアプリを終了したり、使っていないアプリを終了したり、

iPhone自体を再起動するなどで対応しましょう。
iPhoneは一時的には熱くなることがある製品ですが、自然放熱すれば本体の熱さは下がっていきます。

さわらずに放置して、自然放熱させることもひとつの手段です。

繰り返し発熱するならバッテリー交換や修理を!

発熱しないように対策しても、繰り返し発熱してしまう場合はバッテリーの劣化や本体の不具合かもしれません。

本体が熱くなりすぎて、熱暴走を起こしてしまう可能性もあります。

iPhone端末やスマホ端末のほとんどは「リチウムイオン電池」と呼ばれるもので、熱に弱いと言われています。

iPhone端末に熱がこもってしまうと、バッテリーがダメージを受けてしまい、故障の原因にもなります。

手に持って「少し熱いかも」と感じる温度は40℃で、この温度になるとバッテリーに悪影響が出始めるので注意が必要です。

いらないアプリを削除したり、充電中にiPhoneを使わないなどの工夫をしても

発熱が改善されなかったりする場合は、バッテリー交換や本体の修理を考えてみましょう。

バッテリーが劣化している可能性もありますし、本体が故障していることが原因で発熱している可能性もあります。

iPhoneを安全かつ快適に使うためにも、熱すぎると感じたときはバッテリー交換や修理に出しましょう。